(株)日清製粉グループのCR室と社会貢献活動のご紹介
消費者機構日本(COJ)では、賛助会員としてご支援いただいている団体・企業の皆様の消費者志向経営の取組みや社会貢献活動について、順次ご紹介させていただいております。
今回は、(株)日清製粉グループ本社様から活動状況についてご寄稿いただきました。
(株)日清製粉グループ本社CR室とは
2009年10月に経営直轄のCR室(Consumer Relations Office)が発足して、1年半となります。
CR室は、消費者の意識や、社会の潮流の変化などを的確に見極めつつ、消費者、消費者庁をはじめとする消費者行政、消費者団体の活動に関する情報を集約し、全社で共有化します。
さらに、消費者関連事案への対応の一元化や消費者団体との交流を図る等、当社グループの“消費者から支持される企業活動”を積極的に推進しています。
消費者行政の仕組みの変革、消費者主体の意識や行動の変化は、パラダイムシフト(思想、概念の転換)として、これからの社会に於ける基本的な枠組みとなると思われます。
消費者が主体となりつつある社会においては、消費者の利益と企業の利益を合致させていく企業でないと、消費者からの支持は得られません。
CR室は、日清製粉グループ全体の消費者志向を推進し、お客様満足(Customer Satisfaction)を超えた、消費者満足(Consumer Satisfaction)の向上を目指しています。
消費者団体との交流活動
CR室では、消費者団体の方々との工場見学・意見交換会を積極的に実施しています。
これまで、製粉工場の見学といえば、多くは、業務用のお取引先でした。しかし、小麦粉はパン、麺、菓子といった最終加工品として、広く一般の消費者の皆様に召し上がっていただいている主要な食品です。
消費者の皆さまにもっと、小麦、小麦粉のことをご理解いただき、我々も消費者の方々のお考えや疑問点をもっとよく知り、コミュニケーションを図りたい、との思いから、消費者団体の皆様との工場見学を推進しています。
小麦から小麦粉が出来るまでの製造工程の見学、小麦の品種の特性を活かしたパン、麺や菓子などの二次加工適性についての説明、また、日頃疑問に思っておられる様々な質問にお応えする質疑応答の時間も多くとっております。
この見学と意見交換によって、相互理解が図られ、お互いの距離がより近くなったことを実感しています。
チャレンジドと社会を小麦粉でつなぐ
神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)は、社会福祉法人プロップ・ステーションが中心になり、「スウィーツの世界で活躍するチャレンジド(障害のある人)を生みだそう!」というミッションを掲げて、2008年6月に発足したプロジェクトです。
日清製粉(株)は、社会福祉法人・行政・メーカー・卸売業などさまざまな支援者とともに、KSCに協力しています。
国連WFP協会への支援
日清製粉グループは、主要穀物である小麦を扱う企業として、飢餓と貧困の撲滅を使命とするWFP国連世界食糧計画の主旨に賛同し、2005年9月に認定NPO法人国連WFP協会評議会に加入しました。
以後、社員から推進メンバーを募って「WFP チーム・ペガサス」を組織し、募金をはじめとする自主的な活動を企画・運営しています。
これらの活動については、日清製粉グループ「社会環境レポート2010」にて、ご紹介しています。あわせてご覧ください。